商談数約5倍・商談化率の向上を実現。顧客行動の可視化によってimmedio Boxがエンタープライズ開拓の要に。
広報DXを推進するSaaS企業、プラップノード
プラップノード株式会社は、「PRオートメーション」と「デジタルPRプラットフォーム」を展開し、広報業務の効率化と透明化を推進しているSaaS企業です。
掲げるミッションは「広報をもっとかんたんに・わかりやすく」「広報効果をもっとフェアに・クリアに」「広報をもっと経営に資する存在に」
親会社であるプラップジャパンは50年以上にわたり、日本の広報業界を牽引してきました。そこで培われた知見を丁寧にデジタルに落とし込み、属人的・アナログに依存していた広報現場を刷新してきたのがプラップノードです。
同社はすでにスタートアップから中堅企業まで幅広い導入実績を積んできました。しかし2024年、次なる成長のステージとして選んだのは、より大きな市場 “エンタープライズシフト” でした。

エンタープライズシフト──今後のターゲットは広報が複雑な大企業
プラップノードがエンタープライズに照準を合わせた背景には、広報活動の現場特性があります。
「発信量が膨大で、調整相手も多い大企業の広報は、従来型のやり方では限界があります。我々が最も価値を提供できるのは、こうした複雑性を抱える企業だと判断しました」とマーケティング責任者の野中氏は語ります。
ターゲットは「広報専任部門を持ちながら、DXに課題を抱える大企業」。特に消費財メーカー、通信業、小売業といった、情報発信量が多く、かつ効果測定を経営レベルで求められる業界を重点対象としました。
施策も抜本的に見直しました。重点アカウントを300~500社に絞り込み、個社ごとに購買プロセスや課題に基づいたシナリオを設計しました。さらに、セミナーやホワイトペーパーのテーマは業界別・役職別に細分化し、メールも従来の一斉配信からシナリオベースのナーチャリングへと進化させました。単なるリード獲得から、重点アカウントごとに「商談接続」を強く意識した戦略へと転換したのです。
しかし、ここで立ちはだかったのが現場の壁でした。
メルマガからの商談獲得の壁に直面
IS(インサイドセールス)チームは、毎日30-50件以上の架電をこなしていました。
しかし思ったような成果は出ず、効率は一向に改善しませんでした。
メルマガについても、配信後に確認できる指標はクリック数のみでした。そのため、リードの温度感はまったく見えず、「誰に・いつ・どんな切り口でアプローチすべきか」が分からないまま。結果として、FS(フィールドセールス)に引き渡す情報も浅く、初回商談は探り探りで進めざるを得ませんでした。
IS担当の中島氏はこう振り返ります。
「正直、メルマガから商談が生まれるイメージはありませんでした。数字で証明できない以上、社内でもメルマガからの商談獲得は期待されず、ISの努力はなかなか成果として認められなかったんです」
immedio Box導入によって、顧客行動が手に取るように分かる状態に
その壁を越えるきっかけとなったのが、2025年春の immedio Box導入 でした。
最大の変化は、顧客の行動がリアルタイムで可視化されたことです。誰がどの資料をどのページまで閲覧したのか、セミナー後にどんな資料を再度見返したのか、そうした情報が一目で分かるようになりました。ISは温度感の高いリードを優先的にアプローチできるようになり、結果として「数を打つ営業」から「狙い撃ちする営業」へと大きくシフトできました。
「immedio Boxを導入してからは、今すぐ連絡すべき相手が明確になりました。以前は30-50件電話して当たればラッキーという世界でしたが、今は狙い撃ちで成果が取れる。ISの負担が減ったのに、商談はむしろ増えています」と中島氏は話します。
マーケティングと営業の間の情報連携も大きく変わりました。マーケが制作したセミナー資料やホワイトペーパーをimmedio Boxのルーム機能を活用することで一元化し、顧客の閲覧履歴を営業がリアルタイムで確認できるようになりました。「どのアカウントが、どんなテーマに反応しているか」が全員に共有され、ABM施策の歯車がようやく噛み合い始めたのです。
商談数約5倍・商談化率の向上を実現
導入から数か月で、成果は劇的に変わりました。メルマガ経由の商談数は月当たり5〜6件へと約5倍に増加し、商談化率も間違いなく改善されました。従来は半日かけて30-50件架電しても成果は数件にとどまっていましたが、今では半分の架電で同等以上の成果が得られています。さらに、メルマガを起点とした案件から初の受注も生まれました。
中島氏はその変化をこう語ります。
「以前は効果が薄いとされていたメルマガが、今では商談を生み出す柱になっています。」
勘からデータを活用した営業体制へ変化
マーケティング担当の秋元氏は、営業現場の変化を鮮明に語ります。
「Slackに“この資料を何分間見ていた”と通知が届き、その直後に“商談が取れました”という報告が上がる。営業が勘ではなくデータで動けるようになったことを実感しました。」
FSにとっても、商談前に顧客の関心ポイントを把握できるようになったことで、初回から本質的な議論に踏み込めるようになりました。結果、商談の質自体が大きく底上げされたのです。
ABMを加速させる基盤へ
immedio BoxはABM施策の推進にも直結しました。セミナー資料や事例コンテンツをimmedio Boxに集約し、閲覧データをスコア化することで、アカウントごとの関心度が明確になりました。マーケティングと営業が同じデータを基盤に議論・施策を展開できるようになり、戦略の実行力は飛躍的に高まりました。
野中氏は「ABMを回すうえで、immedio Boxは欠かせないインフラになりました」と強調します。
動画活用とさらなる連携強化を推進中
プラップノードはすでに次の展開を描いています。HubSpotとの連携をさらに強化し、通知を営業単位に最適化するほか、休眠リードを自動で検知して再アプローチにつなげる仕組みも準備中です。さらに短尺動画をimmedio Boxのルーム機能で活用し、理解促進と受注率向上を狙う取り組みも進行中です。
「半年後には“動画+immedio Box”といった営業スタイルが当たり前になっているはずです」と野中氏は未来を見据えます。
immedio Boxが戦略を成果に変える基盤に
プラップノードは、広報DXの旗手であると同時に、自社の営業DXにも挑戦してきました。エンタープライズ市場という大きな挑戦の中で直面したのは、IS効率の限界、メルマガ施策の低評価、FSとの連携不足。しかし、その壁を打ち破る鍵となったのがimmedio Boxでした。
商談数は約5倍、商談化率の向上という成果を実現しました。同時に、ISの業務効率は飛躍的に改善し、ABM施策の基盤としても定着しました。効果が薄いとされていたメルマガが、今では商談を生み出す強力なチャネルへと進化しています。
immedio Boxは、プラップノードにとって戦略を成果に変える基盤となっています。

プラップノード株式会社様ありがとうございました。
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